会社というコミュニティ

会社というコミュニティ

会社員は会社が利益を生み出すために雇用契約を結んだ存在が前提と考えている。そのため、ある従業員の会社の他の従業員との関係はフラットであると思う。(役職などの職務分担はあるが)

会社内の組織では役職が上の人を頂点としたピラミッド構造が多く見られる。会社の業務を効率よく進めるための構造だが、この構成は上位の人間が権力を持つコミュニティを形成することにつながる。

このコミュニティは利益の追求以外を目的としている場合は良いが、各人がコミュニティの上位に行くことを目的とするとやっかいなことがある。また、従業員の多くはこのコミュニティを抜けるのに抵抗がある。金という資本主義社会で最も影響力のあるツールがこのコミュニティには大きく関わっているからである。

このコミュニティは自覚しないと大きな間違いを犯したり、非常に居心地の悪い環境となる恐れがある。昔の考えでコミュニティを運営していると現在の環境に適応できなくなるってしまう。では、このコミュニティを変化させていく良い方法は何かと考えると、上位の人間が権力を持っていることを自覚し、その権力をコミュニティの運営のために使用することだと思う。決して、自分が持った権力を濫用することは起きてはならない。それは、そのコミュニティの人間の多くを不幸にするからである。

自分の所属するコミュニティに所属することに耐えられない場合には、他のコミュニティに移るしかない。仕事では転職や部署移動であるが、転職の場合には賃金が大きく変化する恐れがある。

会社というコミュニティで上位の影響を少なくするための手段は、自分がお金を多く持つことだと思う。(お金を得るために働いているのだが)手持ちの資金が十分に多ければそのコミュニティの中で上位に行く(出世)を重視しなくても良いし、気持ちに余裕が生まれ自信の意見を言うことに恐れが少なくなる。

資産家の家に生まれたり、宝くじに当選したりする方法以外でお金のバックグラウンドを持つことは可能だろうか?例えば夫婦でのダブルインカムであればお金の余裕は作りやすいだろう。

結局、今のこの世の中で生きていくのにお金は有用なツールであり、生まれた環境で差は生じるという世知辛い世の中である。自分にできることは、この現実の中でいかにやっていくかを考えてトライしていくことだろう。